ミステリーシネマ神戸・はてな支店

永遠のセルマとミステリーシネマ神戸の抜粋です。

110番街交差点 1973 20世紀フォックス

イカしている黒人ハードボイルド映画だった。

それをイタリア人が撮っているあたりが面白い。

製作総指揮 主演 アンソニー・クイン

監督 バリー・シアー

音楽 J.J.ジョンソン、ボビー・ウーマック

出演

ヤフェット・コットー(ポープ)

アンソニー・フランシオサ(ニック)

リチャード・ワード(ドク・ジョンソン)

舞台はニューヨークのハーレム。

イタリア人マフィアの地下銀行が集金した30万ドルを黒人ギャング三人組が強奪する。

マフィアのボスは怒り狂い、女婿ニックに示しをつけるように命ずる。

ニックは、ハーレムで力をつけ今やマフィアの下請けを務めるドク・ジョンソンにギャングの探索を命じる。

一方、ニューヨーク市警ベテラン警部のマテリ(イタリア系)は当然自分が担当するものと思って現場に乗り込むが、市警察幹部は警部補になって二年目の黒人ポープに任せてしまう。

両者は事件について、ことごとく対立する。

ギャングはニューヨークを離れていなかった。

ひとりは酒と女とドラッグでバカ騒ぎをして、マフィアに捕まり、タマを切られて、殺される。

また一人もニューヨークから逃げ出そうとしたところを、ドク・ジョンソンの非常線に引っ掛かり、20階から落とされて死ぬ。

最後に残ったジムの居場所もドク・ジョンソンはつかむが、マフィアに知らせた後、何故か警察にも密告する。

「黒いジャガー」より後の映画。

一見イタリア人のアンソニー・クインが主役のようだが、最後に笑うのは警察もマフィアも両方とも黒人である。

ゴッドファーザーが長年苦労して守ってきたニューヨークのシマは、こうやって次第に黒人やプエルトリコ勢力に浸食されていったのだろう。

サントラ盤はイマイチらしいが、有名なジャズトロンボーン奏者J.J.ジョンソンの音楽はファンキーだったりメローソウルだったりで、かっこよかった。

主題歌はボビー・ウーマックが歌い、後にタランティーノ監督の映画「ジャッキー・ブラウン」でも使われた。