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ミステリーシネマ神戸・はてな支店

永遠のセルマとミステリーシネマ神戸の抜粋です。

三等重役 1952 東宝

221.東宝(46〜59年)

監督 春原政久

原作 源氏鶏太

脚本 山本嘉次郎、井手俊郎

撮影 玉井正夫

出演

河村黎吉 桑原社長

沢村貞子 千里夫人

森繁久彌 浦島人事課長

千石規子 同夫人

小林桂樹 若原

島秋子  久保青子

進藤英太郎 藤山社長

岡村文子 夫人・京子

藤間紫   おこま

小野文春 田口出張所長

越路吹雪 道子

映画史に輝くあの東宝社長シリーズの原形になった作品。

元は源氏鶏太サンデー毎日に連載した企業小説だった。

森繁久弥はここでは主演でも社長役ではない。

河村黎吉演ずる社長の忠実な人事課長でありコバンザメみたいな役である。

言わば社長シリーズにおける三木のり平だ。

河村は真面目な社長として会社の業績増進に向けて努力している。

しかしサラリーマン社長だけに、オーナー一族から社長職を返せと言われるのではないかと恐れている。

河村を見ていると後の社長シリーズでの森繁と少し似ている。

たとえば行き違いで藤間紫と同宿することになって浮気したい。

しかし進藤英太郎のたびたびの妨害が入って据え膳を食えない。

社長の後任人事が取りざたされて、誰もが次期社長になびいているのに、小林桂樹が仲人をやって欲しいと言って来て、社長夫人は喜んで引き受ける。

作品としては、まあまあのものだった。

越路吹雪など、豪華な顔ぶれを見るだけでも価値はある。

社長シリーズの元の形は、このように当時の人気小説家源氏鶏太が作り上げたものだった。

しかし、それをワンパターンであってもあれだけ長く引き継いだのは、森繁以下東宝スタッフの腕だろう。

このあと、森繁が主役になって人事部長を再び演ずる「続三頭重役」が上映されたようだ。

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