読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ミステリーシネマ神戸・はてな支店

永遠のセルマとミステリーシネマ神戸の抜粋です。

おはん 1984 東宝

宇野千代の原作にマーラーの五番はかまわないが、五木ひろしの主題歌はやめて欲しい。

幸吉はおはんと夫婦だったが、芸者のおかよと懇ろになり、いまはおかよは芸者屋の女将で、自分は売れない雑貨古物商を営んでいる。

そんなある日七年ぶりに、おはんが幸吉と再会する。

話を聞くと、別れたとき幸吉の子を宿していて、その子も今では尋常小学校に上がったという。

幸吉はおかよとも別れがたいのだが、親子三人の暮らしもしてみたい。

おかよの目を盗んで家を借り、おかよと引っ越すその日に息子が事故に遭う。

原作は読んでいるが細かいところは忘れていた。

具体的にはおかよの一家の様子だ。

おかよの姪お仙のことは全く記憶にない。

ただし、おかよのことを忘れていたおかげで、おかよの主演シーンとくにおはんとの対決シーンは新鮮に見ることができた。

吉永小百合は顔で演技をして、大原麗子は背中で演じていた。

吉永の方が印象に残る人は多いと思うが、映画出演の少ない大原麗子の演技の方が僕には印象深かった。

明治生まれの祖父が存命中最後に映画館に行った作品らしい。

吉永小百合は世代を超えて惹き付けるものがある。

でも僕は大原麗子の強くはかない生きざまを愛する。

そして吉永小百合との間で揺れる石坂浩二の気持ちもわかる。

最後に、ミヤコ蝶々の演技にも敬服した。

舞台ばかり出ずに、浪花千恵子みたいに映画にもっと出て欲しかった。

監督 市川崑

脚本 市川崑 日高真也

原作 宇野千代

製作 田中友幸 市川崑

撮影 五十畑幸勇

出演

吉永小百合 (おはん)

石坂浩二 (幸吉)

大原麗子 (おかよ)

ミヤコ蝶々

香川三千

広告を非表示にする