ミステリーシネマ神戸・はてな支店

永遠のセルマとミステリーシネマ神戸の抜粋です。

松本清張ドラマスペシャル「顔」(NHK総合, 2009)

松本清張生誕100年にあたり、清張の原点ともいえる傑作短編「顔」をドラマ化。

昭和31年の東京、売れない劇団俳優・井野(谷原章介)は、同じ劇団の看板女優・瞳(原田夏希)が主演する大作映画の相手役に抜擢される。

一躍、スターへの道を歩み始めた井野。

しかし、井野には秘密の過去があった。

映画が注目されて「顔」が売れ、過去が暴かれることを恐れた井野の心に、過去を抹殺するためのシナリオが芽生える。(NHK

原作:松本清張

制作統括:加賀田透

演出:伊勢田雅也

脚本:中園健司

出演:谷原章介原田夏希高橋和也大地康雄、美保 純、ほか。

谷原章介って二枚目イケメンなのだが、あまり好きではなかった。

しかしこの「顔」は名演だ。

彼のことを見直してしまった。

最初のシーンの彼の視線に、ぐいっと引きつけられた。

原田夏希NHK朝のテレビ小説「わかば」の頃と比べて、かなり成長していた。

健気な娼婦の役と花形女優の二役、相当に難しい組み合わせだ。

脚本は、終盤まで原作を忠実に描いているが、最後の20分に脚本独自の部分がある。

原作にないことを付け加えて、余計なことをしていると思った。

しかし最後まで見るうち、女心の悲しさに思わずほろりと来て、

谷原の最後の泣き笑いのシーンは涙で見られなくなった。