ミステリーシネマ神戸・はてな支店

永遠のセルマとミステリーシネマ神戸の抜粋です。

Murder, she said (ミス・マープル 夜行特急の殺人) 1961 UK

監督: ジョージ・ポロック

出演:

マーガレット・ラザフォード (ミス・マープル

アーサー・ケネディ (クインパー)

マーガレット・ラザフォード(「チャップリンの伯爵夫人」)のミス・マープル・シリーズ第一弾。

原作はアガサ・クリスティの「パディントン発4時50分」

これを大胆に脚色している。

原作とは違う作品だが、これはこれで面白かった。

たとえば原作では、友人のマクギリガティ夫人が殺人を目撃するが、

映画では、ミス・マープルが直接見てしまう。

おかげで原作と映画でラストが違う。

また原作では、若く賢いヒロイン役はルーシー・アイレスバロウだが、

映画では、これもミス・マープルがやっている。

彼女が、メイドに化けるのだ。

だから、ゴルフのシーンもミス・マープルがナイスショット(笑)

ラストにアッケンソープ氏(原作ではクラッケンソープ)にプロポーズされるのも、シリーズのお約束。

全くのコメディだ。

"Murder, she said" と言う題は、

アンジェラ・ラズベリー演ずるドラマ「ジェシカおばさんの事件簿」の原題

"Murder, she wrote"とそっくりだ。

それだけ、この作品が欧米人に浸透しているということか。

だから「クリスタル殺人事件」でのアンジェラ・ラズベリーを見ても、

わかるように、アメリカ人はミス・マープルを誤解している。

原作を読まずに、子供の頃に見た、この映画でミス・マープル像を作っている。

(ジェラルディン・マッキーワンの新ミス・マープルでも、アメリカが資本参加している。)

アメリカ(他のヨーロッパ諸国も含めて)でのミス・マープルは、アガサお墨付きのジョーン・ヒクソンではなく、

モノクロ時代の少々お下品なマーガレット・ラザフォードなのである。

アーサーケネディは、「アラビアのロレンス」、「ミクロの決死圏」に出演した名優。

マーキーワン版パディントン発4時50分

八千草薫版パディントン発4時50分

クリスタル殺人事件(1980) - goo 映画