ミステリーシネマ神戸・はてな支店

永遠のセルマとミステリーシネマ神戸の抜粋です。

Zwartboek(ブラックブック) 2006 オランダ

監督:ポール・ファーホーフェン

(「ロボコップ」「トータルリコール」「ショーガール」「氷の微笑」「スターシップ・トゥルーパーズ」「インビジブル」など)

脚本 ジェラルド・ソエトマン(原案)、ポール・ファーホーフェン

撮影監督 カール・ウォルター・リンデンローブ(「インデペンデンス・デイ」)

プロダクション・デザイナー  ウィルバート・ファン・ドルプ

音楽 アン・ダドリー(「フル・モンティ」)

出演:

ラヘル:カリス・ファン・ハウテン

ルドウィグ・ムンツェ:セバスチャン・コッホ

ハンス:トム・ホフマン

ロニー:ハリナ・ライン

フランケン:ワルデマー・コブス



少し拍子抜けした。

ミステリータッチの戦争映画+「愛の嵐」(1974)と聞いていた。

シンドラーのリスト」や「戦場のピアニスト」に匹敵するという人もいた。

たしかに面白かったのだが・・・

期待があまりにも大きすぎたのだろう。

巨匠ファーホーフェン監督が、「インビジブル」の大失敗でハリウッドから干されてしまったが、

ついにオランダへ帰ってきた。

この「ブラックブック」は、オランダで作られた、彼のエロチシズム趣味がふんだんに盛り込まれた作品だ。

2時間20分という時間内に収めたせいか、残酷さはほとんどなかった。

でも、裸のシーンが過剰だ。

日活ロマンポルノでも、こうは乱発しない。

いい加減、飽きてしまった。

主演はオランダの黒木瞳カリス・ファン・ハウテンだ。

この映画で3度目のオランダ映画祭主演女優賞を獲得した。

ポスターは美人なのだけれど、映像ではそれほどではない。

また「氷の微笑」のシャロン・ストーンとは体格が違う。

シャロンほど魅力的なヌードではない。

脚本のミステリー味も、あまり利いていない。

ブラックブックなるものは最初のうちに出てくるのだが、映画最後の方でこれが事件を解く重要な鍵になる。

しかしそこまで待たなくても、たいていの人は犯人を当ててしまう。

要するにブラックブックは必要ないのだ。

SFX、VFX等の効果を使わず、黒を基調にした映像は非常に綺麗だ。

しかし、美しすぎて汚ない物が汚ない物として見えなかった。

けなしすぎた(笑)

何の期待も持たずに、この映画を見るのであれば、DVDのレンタル料は取り戻せる映画だ。

劇場の大画面で見る必要はないと思う。

戦後、戦争に批判的なドイツ軍将校が、ドイツ軍によって処刑されたことや、

生きるために戦争に協力したユダヤ人が戦後、オランダ人に迫害された点は、新鮮だった。

オードリー・ヘップバーンはオランダでレジスタンス活動に従事していたが、

イギリス人である父親がナチス協力者だったため、戦後、父親の存在を必死に隠していた。

その気持ちがよくわかった。