ミステリーシネマ神戸・はてな支店

永遠のセルマとミステリーシネマ神戸の抜粋です。

エリモジョージ物語2

天皇賞そして有馬記念

明け五歳、鞍上に池添兼雄を迎え京都と中京のオープンで二叩きして、三月初めの大阪杯は逃げて、五連勝のロングホークの三着と復調気配を見せた。

続く鳴尾記念でも逃げて、ゴール前コクサイプリンスと競り合い、最後はタイホウヒーローの末脚に屈したが、三着と粘った。

エリモジョージは福永の手が戻り、春の天皇賞は面白くなったと思っていたが、当日はあいにく雨・不良馬場である。

前走鳴尾記念稍重で好走したが、極端な道悪はNHK杯以来であり、人気は低迷し十二番人気でしかない。

当時強いと信じられていた昭和50年クラシック世代のコクサイプリンス、イシノアラシ、ロングホーク、ロングファストの四頭で決まると考えられていた。

旧五歳四強とは最近ではイングランディーレ優勝の年とそっくりだ。

なおスリーヨークは取り消した。

スタート後、すぐ先頭に立ったエリモジョージは馬場の良い外目を気持ちよく逃げる。

一番人気のコクサイプリンスは中団前の外、絶好位につける。

二番人気イシノアラシは中団の後ろの外目を行く。

ロングホークは内枠のため、中団の内に付ける。

ロングファストはこの馬場では致命的な最後方に付ける。

向こう正面に入って、エリモジョージにウェスタンリバーがつつく。

しかし残り800mで力尽き、続いてロングホークが外に持ち出し、ジョージに襲いかかる。

イシノアラシもその後に続く。

後ろでコクサイプリンスとロングファストはもがいていた。

そしてエリモジョージにロングホークが外から馬体を重ねたところがゴールだ。

杉本清の声もひっくり返っていた。

はっきり首差、エリモジョージは残った。

ロングホークは前半馬場の悪いところを通らされたのが悔やまれる。

エリモに遅い春が来た

その後池添に手戻りして宝塚記念を迎えるが、7着に惨敗。

天皇賞は何だったんだ?

福永に戻って1200の札幌短距離S(ダート)6着、函館巴賞4着と叩き、函館記念は大久保調教師の計算通り7馬身差の圧勝。

60キロ背負ってレコード勝ちだ。彼のナリブー調教ノウハウはエリモジョージで培ったのではないだろうか。

京都に戻り大賞典は9着に沈むが、ちゃっかり秋の京都記念は五番人気もなんのその61キロ背負ってレコード勝ち。

そこで東上初戦クモハタ記念はニッポーキングの4着に敗れるも、本番有馬記念は二番人気に支持される。

何とあのテンポイントより上なのだ。

しかし分の悪い内枠を引いてしまい、そう簡単には逃がしてもらえない、と思った。

案の定、外車のスピリットスワプスが逃げコクサイプリンスが先行した。

エリモジョージはその後の展開。

ハイペースに巻き込まれ、好位で外枠から内目を取ったトウショウボーイが抜けた。

テンポイントが追いすがるが、トウショウボーイの勝利は変わらなかった。

ジョージは結局6着に終る。